VS 岩手ケセンズ戦 2005.4.16
岩手県南気仙沼地方の身体障害者野球チームとの劇的な再会試合でした。

岩手ケセンズは交通事故などで障害を持った大船渡市や住田町などの男性が2001年に結成。
部員は現在20〜60代の16人。東京ロッキーズとの試合は岩手ケセンズの前身となる大船渡
サーモンズが1998年に旧三陸町で対戦した。今回のケセンズの遠征は「ロッキーズが旧チーム
時代に岩手に来てくれたお礼」の意味を込めて行う。
監督の水野氏は「障害の部位や程度は一人一人違うが、最大限の能力を生かして取り組んでいる。
ロッキーズとの試合を通じ、交流や活動の幅を広げていきたい。」と期待している。
                                /2005.4.14付 河北新聞より抜粋


本日のルール

今日はロッキーズも正々堂々と、ボランティアはメンバーに入っていない。
障害をもっていても野球を楽しむことをまず目指す両チーム。
楽しい中にも勝負を意識する視線がバチバチ!さ〜どうなることやら?


1回表:桜の花びらがはらはらと舞うのどかな土曜日。先攻岩手ケセンズでプレイボール!

障害者同士の試合とあって、今日はなんだかいつもとチット違う空気が流れる。今日も先発ピッチャーはいしざきです。

2投目をいきなり撃たれ、岩手ケセンズは幸先のいいスタート。
しかし、今日のロッキーズの守備体制はバッチり!と藤本ヘッドコーチがニヤニヤしている。センター小川、ライト松林、レフト真木、ショートキャプテン石井、セカンド国分
予想的中で、開始早々ファインプレーが続出。しかし5番バッターにセンターオーバーをかまされ、1点を先取されてしまう。

1回裏:さぁロッキーズの攻撃。1番バッターはとりあえず何でも1番がスキないしざき
2球目をサラリと打ち、レフト前ヒットで出塁。国分サードフライでアウトとなるがキャプテン石井が内野安打、小川レフト前ヒットを打ち
早くも満塁、同点のチャ〜〜ンス!

チャンス到来、お膳立てバッチりのバッターボックスへ真木が向かう。「まきくぅ〜ん!がんばってぇ〜。」とのベンチからの黄色い声に「プレッシャーに弱いからなぁ・・・。」と苦笑しながら言い訳がましいことをブツクサ言ってスタンバイ。

岩手ケセンズピッチャーも相当プレッシャーを受けているようで、ギリギリを狙って投げてくる。



すると今度はベンチから「なんだよー真木!当たれよー!よけてんじゃねーよ!」と容赦なくブーイング。結局フォアボールを選び、押し出しでロッキーズ1点を返し同点に持ち込む。

続く平原もフォアボールを選び2点目。松林レフトフライ、三田監督もフォアボールを選び、またまた押し出しで結局3対1と逆転で2回へと突入。
2回裏:セカンド国分、サード平原、ショートキャプテン石井の見事なプレーに支えられ三者凡退でチェーンジ!

2回裏:バッターは10番ファースト稲垣から。ピッチャーゴロに代走真木が全力疾走。しか〜〜し!タッチの差でアウト。
ここでもベンチから「おせーよ!真木」とヤンヤヤンヤのブーイング。言われるね〜今日は。どこかでいいトコ見せないとみんな納得しないかも〜。
先頭バッターいしざきに戻り、快調にセンターヒット。国分ライト前ヒットでノリノリのロッキーズ?と淡い期待を抱きつつ、キャプテン石井にその夢を託す。
・・・ン?チャラリーン♪サードゴロに倒れ、いしざきがアウト。小川センターフライで儚い夢が幕を閉じた。ナンだよぉー!
3回表:今日は両チームともメンバーは障害者オンリーなので、ボランティアグループはベンチでの声援・野次・打者代走のお仕事で忙しい。特に藤本ヘッドコーチはうるさい程(笑)真面目に仕事をしている。野次部門でも大活躍(?)試合に出たいんだろーね。少し体動かして疲れてくれないと口数減らないダロ。

気がつけば岩手ケセンズが満塁となっている。
ゲッー!1点入っちゃったヨ!
それでも鬼気迫るバッターをクセのある独特のいや〜〜な球で翻弄し続けるいしざき。それでもなんとか1点返されるだけでナイスセーブ。

3回裏:バッターは何かやらかしてくれそうな、おちゃめでやんちゃな真木
しかし、期待されればされるほどズレてゆく今日の真木。やっぱりプレッシャーに相当弱いらしい。まだまだ修行だわね・・・牧クン!

レフトフライで涙をのみ、平原三振、松林もアウトとなり、あっけなくチェンジ。ん〜不完全燃焼気味のロッキーズ。ゲームは後半戦へ。
4回表:またもや出ました国分のファインプレー。最近特に体をガンガン張るBUNちゃん。その勇ましいプレーには目を見張るものがある。苦悩して守備位置を煮詰めて来た藤本ヘッドコーチは目論見バッチリ大当たりで、とってもご満悦。
そうこうしているとキャプテン石井も素晴らしいプレーを見せてくれた。いい景色だ〜。

4回裏:三田監督ショートゴロ、飯野三振、稲垣サードゴロ。
最初だけかよぉーってカンジ。イライラ・・・・。

5回表:あらら〜〜〜岩手ケセンズが暴れ出しちゃった。2点も追加されちゃってる。
3対4って?逆転されてんじゃないの!!ちょっとぉー!取材しててもつまんないじゃないのぉー!ロッキーズ!ファイトー!

5回裏:いしざきサードゴロ、国分ピッチャーゴロ、キャプテン石井セカンドゴロ。はぁ〜?早いよ・・・もうチェンジ?
6回表:ここでロッキーズはピッチャー交代。速球の持ち主真木投手。


ベンチからの盛大な拍手に送られ、カッコ良くマウンドへ登場。


バッティングは今ひとつだったので、この辺でチームに貢献してもらいたいものだ。と、またもやおっきな期待をみんなしてかける。

バッタバッタと三振で斬る真木。これには野次係の藤本ヘッドコーチも「いいんじゃないの〜。やっぱりオレとキャッチボールしたのが良かったんだな!」すかさずベンチの別野次部隊が「誰も誉めないから自分で誉めてら〜!」とするどいツッコミ。さすがロッキーズは連携プレーが上手だね〜。

あっ!という間に三者凡退にザックリ斬り、ベンチに戻って来た真木。とぼけた顔で「い〜んじゃない?オレ。」とメンバーとハイタッチ。


6回裏:小川運良くピッチャーエラーで出塁。続くバッターは真木。「相手を三振に仕留めておいて自分が三振すんじゃねーぞ!」藤本ヘッドコーチの厳しくもあり心のこもった暖かいご助言にフォアボールを選び出塁。平原三振、松林サードゴロ、三田監督がフォアボールを選び満塁!

でも・・・あんまり期待かけちゃうと空しくなるからね。チラ見程度でおとなしく観戦していると、おとなし〜くランナーが引き返して来た。あらま!満塁っつーイイ景色だったのに・・・・。何もできずに終わってしまったラス前の大事な回が終了。
7回表:さー!最終回だよ!守っていこーぜぃ。快調に三振を取り、危うい場面もクリアし、なんとか追加点を許さずに守りきったロッキーズ。

7回裏:2点入ればサヨナラ勝ちの華やかな終焉を、誰もが夢を描いている最終回は飯野からスタート。ピッチャーゴロでバッターチェンジ。稲垣内野安打で代走真木が出塁。トップに戻っていしざきがヒットでランナー2,3塁。

国分のサードゴロに思わず飛び出した3塁ランナーの真木
はさまれつつ、頭にボールを直撃されるも根性でホーム!やったー同点!


キャプテン石井ショートフライ、小川サードゴロでゲームセット!
野球を楽しむことを目指す障害者野球チーム、岩手ケセンズと東京ロッキーズ。
交流を大切にする気持ちがあっての今回の試合。
岩手へ遠征に行ったのはもう7年も前のことだそうだ。7年もの長い月日を経て、
岩手から9時間もかけて大型バスで上京してくれた岩手ケセンズ。
野球を通して出会ったそれぞれのチームのメンバーは、障害者であることを微塵も感じさせない程、
呆れるくらいのパワーとエネルギーを発してくれた。



4対4でニッコリ引き分けネ♪

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