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「ナンなの〜?この行列・・・?」 首をかしげて通り過ぎる人々・・・。 若い女性ばかりでもないし、男性も・・・。並んでるわねぇ・・・。 (益々気になるじゃないの。)と言わんばかりの視線の先にあるものは・・・。 |
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えっ・・・? 「あら・・・パンよ。わぁ〜?なんだか美味しそうね!」 |
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昔懐かしい木箱に並べられた、シンプルなのに 舌の肥えたパン好きをも振り向かせるパンだ。 ありそうで無かった・・・パンの主張。 甘美に飾られていないパン。 見るからに私がパンなのだ!と 主張をしているパンが、そこにはあった。 |
| 吉ぱん | ![]() |
| 昨年の9月、パンが大好きな26歳の女性二人は、数年かけて各地を食べ歩いた「パン」を参考に、自らが考案した素朴なのに満足ができる「美味しいパン」を車に積み込み、行くあてもなく出発した。 人はその年代ごとに、さまざまな悩みや夢を持つ。 二人にとって「今!この時!」 2003年の秋に動き始めるという現実は「運命」だった。 気温、湿度、時間・・・。 「生きているパン」は一刻も待ってはくれない。 若い二人の未熟さなど知る由もナイ。そう・・・関係ナイのだ。 だって私たちは「パンなのだから。」 |
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素材は誰でも手に入るものを使っている。 産地や種類に特に拘っているわけではない。 「ひとひねり、ふたひねりした、他では味わえないパンを作ろうと思ってるんです。」 「パンだけを作ってるわけじゃないんです。週に4回、移動販売をしていて、他の日には新しい知識を蓄えて、吉祥寺以外の街にも出かけて、いろんなものをいろんなところから取り込んで来て、パンに託す・・・って・・・感じですかね。」 |
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| 照れくさそうに笑う彼女たちの生き生きとした表情は、販売の時とは全く違う顔だ。 人として「生かされている」のではなく、自らが「生きている」という表情とは、凛としていて清々しい。 大学時代にバイト先のイタリアンレストランで出会った二人は、共通の友人も多く、仕事上のパートナーでもある。 「家族でもなく、べったりの親友とも違う・・・空気みたいな存在。」 「自分たちのパンを作って売っていこう!という方向性は間違いなく一致している。」 ありきたりな質問「夢は・・・?」に、 「今はとにかく、車での販売が楽しくて・・・。でも・・・今のこの形態以外に他のこともやってみたいし・・・。」 「お店を持つと、そのお店にずっと居なくてはならないって言うのもなんか・・・ん〜〜〜〜?」 控えめで真摯な姿勢はパンに色濃く映し出されている。 吉祥寺界隈で急激に話題になった「吉ぱん」は、作り手の心意気が食べた人に伝わったからだ。 口に入れた時、初めて伝わる「吉ぱん」の主張。 それは二人の作る「吉ぱん」に、愛と想いがしっかりと練り込まれているからなのだ。 そしてその愛と想いに、また逢いたい!と願う人々が今日もまた行列を作る。 |
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彼女たちの噂はここ数ヶ月、吉祥寺ではよく耳にしていた。 文責:jojitown hiromi 取材日:2004.1.18 …presented by joji town… since 2000.9.13 |