がんばる人 第二十四回 和出野 充洪さん●プロフィール

 和出野 充洪 わでの みつひろ

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   昭和21年1月17日生まれ 山羊座 B型

   ヘレン・ケラー学院 講師

   田無混声合唱団 団員

   ヴォーチェ・アプリート 会員

   ヨーロッパ歌う大道芸人

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本業:ヘレン・ケラー学院 講師

    病気の為、20歳頃から徐々に視覚が不自由になる。今は白杖
をお持ちだ。ヘレン・ケラー学院では、

    はり、マッサージの講師をしていらっしゃる。


がんばる業その1:
田無混声合唱団 団員


             ヨーロッパ旅行が大好きだそうで、20年ほどイタリアを中心に自ら旅を企画し、水の旅

             アンデルセン、ルネッサンスなどのテーマを決めて、お友達と楽しんでいる。

             視覚障害者の為のツアーコンダクターもなさっているという訳だ。一般のツアーでは参加

             が難しい事が多い。それに20年もの間、イタリアをはじめヨーロッパ各地を旅している経

             験と、自分たちでやる道楽だから、自分たちで企画する。という信念をお持ちだからだ。

             1992年の夏、思い切って友人と二重奏でオー・ソレ・ミオを歌い拍手喝采をもらったのを

             きっかけに、四十の手習いで始めたチェロに代えて声楽のレッスンを始めることとなった。

             プロフィールによると、「歌う変なおじさんとしてヨーロッパでデビューする為」と書かれて

             いる。


がんばる業その2:ヴォーチェ・アプリート 会員

             歌の大好きな友人達と結成しているヴォーチェ・アプリート。毎年声楽のコンサートを行って

             いる。昨年は御茶ノ水のカザルスホールで開催した。今回の取材はこのヴォーチェ・アプリー

             トの第八回 声楽コンサートに伺った。驚くべき事に、和出野さんは出演はもちろん、構成、

             演出もなさるのだ。脚本、練習用のテープ作成、会場管理など、まぁ〜とにかく御目が不自由

             なのに、ここまでやるか!という勢いなのだ。

ヴォーチェ・アプリート第八回 声楽コンサート 主演者の皆様10月7日(日)
三鷹市芸術文化センターで行われた
ヴォーチェ・アプリート 第八回 声楽コンサート
入場無料

画面右から
和出野 充洪(バリトン)
中村 佐知子(ソプラノ)
長村 憲治(バリトン)
榊原 隆(テノール)
村田 勇(テノール)
澤田 理絵(ソプラノ)
藤井 裕子(ピアノ)


和出野さん、長村さん、榊原さん、澤田さんは
視覚障害者である。





◆プログラム◆
第一ステージ・日本歌曲の小箱
九十九里浜、波浮の港他5曲

第二ステージ・ミュージカルの名曲いま昔
ラマンチャの男より 見果てぬ夢、マイフェアレディーより 踊り明かそう他6曲

第三ステージ・世界の名曲アラカルト
オペラ リゴレットより 女心の歌、献呈他7曲
語り:鹿島 信哉
構成・演出 和出野 充洪


がんばる業その3:ヨーロッパ歌う大道芸人

             声楽のレッスンを始めてからは、旅行のたびにカプリ島の青の洞窟、ポンペイの遺跡の円形

             劇場、ローマのコロッセオの最上階、アルルのアレーナ、ミュンヘンのホーフブロイハウス、

             ウィーンのグリンチンク、ガルダ湖の遊覧船、ヴェネチアのリアルト橋やゴンドラの上で1曲だ

             け歌い拍手をもらい喜んでいたそうだが、94年にウィーンのシュテファン大寺院の前の広場

             で無伴奏で3曲、帽子を前に置いての大道芸人デビューを果たしてしまった。

             デビューしただけでは満足せず、帰国後、お友達のおうちの押入れに30年近く眠っていた埃

             だらけのアコーディオンを拝借して、いつの日か歌う大道芸人としてヨーロッパを旅する為に

             練習を開始した。96年には早速、ウィーンで現地の混声合唱団との交流会とウィーン市立

             の老人ホームでのコンサートに仲間と二人で参加するという話が舞い込んだ。コンサートに

             だけ参加し、その後は大道芸人らしく衣装も作り・・・そんな旅が毎年続いた。アムステルダ

             ム、ブリュッセル、ウィ−ン、ローマ・・・。昨年は一人でイタリア人を自らスカウトし、肩を組ん

             でのセッションに成功!レストレンで気持ちよく歌わせていただいたそうだ。もちろん大きな拍

             手と「ブラボー」「パパロッティ・セコンド」「マエストロ」とお声がかかったそうだ。

趣味:外国旅行。国内は年をとってから車椅子になっても行く!と決めているそう。足腰が丈夫なうちは海外を

    満喫されるとか。イタリアに関する事全て。「10月後半からはパスタに取り組みます!」と次なる野望は
  
    イタリアンシェフ??

夢:ベネチアに行きゴンドラの上でアコーディオンを弾きながら歌う事。

お言葉:杖をついていると皆さん声をかけてくださるんですよ。ここ2,3年特に感じますね。同年代の男性や

     若い女性。学校教育などに障害者差別を無くすという事が定着してきた証拠でしょうか。世の中捨てた

     もんじゃないですよー。


編集後記

めちゃくちゃ元気です。ハツラツとしていて気持ちいいです。

もちろんお声も素敵です。11月のjojitownライブにも、もちろん!出演してくださいます。

こんなに「元気パワー」を振りまける方はいないのではないでしょうか。

講師、ツアコン、脚本家、演出家、アーティストと全部を楽しみながら創り上げていらっしゃいます。

プロフィールには「こんな出たがりや目立ちたがりやのオジサンの道楽を手助けしてくださってる皆様には心から感謝したい」と

ありますが、和出野さんの熱意や行動力や発するパワーで、まわりのみなさんも

元気になれるのでしょうね。ライブの日もお客様にパワーがガンガン伝わる事でしょう!


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文責:jojitown hiromi 取材日:2001.10,7